生松天神社(糸島市)
おいまつてんじんじゃ(いとしまし)
福岡市西区今津にある「生松天神社(いきまつてんじんしゃ)」は、古くから地域の人々に親しまれてきた由緒ある神社です。社伝によると、後一条天皇の時代、寛仁3年(1019年)に起きた「刀伊(とい)の入寇」と呼ばれる外敵の襲来の際、人々が被害の鎮静と安寧を祈願してこの神社を勧請し、「たずの弓矢」を奉納したと伝えられています。現在もその風習を受け継ぎ、毎年12月15日には宮座当番によって白羽の矢が奉納される神事が行われています。
もともとは久家地区の南側、海岸沿いに鎮座していましたが、江戸時代後期の文政6年(1823年)に現在の場所へ移されました。神宝として「石玉(いしだま)」と呼ばれる御神体が伝わり、箱の蓋には「1732年に綿積(わだつみ)神社前の磯から取上げた」との記録が残ります。この石玉は青みを帯びた西瓜のような形をしており、水に浸すと輝きを放つと伝えられ、江戸時代の学者・青柳種信の著書『筑前国風土記拾遺』にもその記述が見られます。
また、神社の名称は時代によって「生松天神社」や「老松神社」とたびたび変わっており、現在は「生松天神社」の名が用いられています。歴史と伝承が息づくこの神社は、今も地元の人々に篤く信仰される静かな祈りの場所です。
基本情報
| 住所 | 福岡県糸島市志摩久家2813 生松天神社 |
|---|---|
| 電話番号 | 092-328-2652(宮司:宮崎) |
| ウェブサイト | 生松天神社公式サイト 生松天神社公式Instagram |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 福岡エリア
- カテゴリー
- 神社・仏閣