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三池炭鉱

三池炭鉱 ふくおか旬のごちそう 官営八幡製鐵所
 日本の明治以降の近代化は、西洋以外で初めて、しかも短期間で成し遂げられたという点において特筆される。その原動力となったのが、古くから日本と海外を結ぶ窓口として発展してきた九州・山口地域だ。

平成17年に開催された鹿児島県の「九州近代化産業遺産シンポジウム」に端を発した九州近代化産業遺産の保存・活用の動きは翌年、九州地方知事会議の政策連合項目となり、関係県市での取り組みへ発展した。20年9月に国の世界遺産暫定一覧表へ追加記載されると関係自治体が「世界遺産登録推進協議会」を設置、世界遺産登録に向けた活動が本格化した。

平成21年1月、「九州・山口の近代化産業遺産群」(26年1月より現表記)としてユネスコの世界遺産暫定一覧表に追加記載された。国は26年1月にユネスコ世界遺産センターへ推薦書を提出した。6月28日からドイツで開催される世界遺産委員会で審査が行われ、国内19カ所目の世界文化遺産を目指す。 8県11市にまたがる23の構成資産はいずれも幕末から明治期における重工業分野(造船、製鉄・製鋼、石炭産業)の産業化の過程を示す遺産だ。

三池炭鉱宮原坑

三井買収後に初めて開削された明治期から昭和初期にかけての主力坑口。第二竪坑櫓と巻揚機室などが現存する。昭和6年の閉坑後も坑内排水の機能は維持され、第二竪坑の閉塞工事時(平成12年)まで櫓や巻揚機は機能した。

三池炭鉱宮原坑

三池炭鉱万田坑

宮原坑に次いで開削され明治35年に出炭を開始。昭和中期にかけて主力坑口として機能した。明治期の炭鉱施設としては国内最大規模。第二竪坑跡と鋼鉄製の櫓、煉瓦造の巻揚機室などが良好な形で残る。

三池炭鉱万田坑

 その一つである「三池炭鉱・三池港」関連施設では、「宮原坑」「三池港」(以上大牟田市)、「万田坑」「専用鉄道敷跡」(熊本県荒尾市・大牟田市)が推薦されている。宮原坑や万田坑から石炭が炭鉱専用鉄道で三池港に輸送され海外に輸出される一連の流れが把握できること、各施設跡が良好な状態で現存していることが高く評価されている。
三池における石炭の歴史は古く、室町時代の文明元年(1469年)に地元の農夫が焚き火の中で燃える石を見つけたという記録が残っている。明治6年(1873年)に官営化された三池炭鉱は高島炭鉱(長崎)に続き西洋の技術が導入され、近代化が進められた。

 明治22年(1889年)に三池炭鉱は三井財閥に払い下げられたが、この時に工部省から三池炭礦社に移り事務長に就任したのが團琢磨だ。團は13歳で岩倉使節団に留学生として同行した経験を生かし、英製大型排水ポンプの設置や石炭の積出港として三池港を築港、各坑口と三池港を結ぶ三池炭鉱専用鉄道も敷設するなど三池炭鉱の発展に多大な功績を残した。
三井三池炭鉱は平成9年に閉山したが炭鉱関連の遺産が数多く残っており、産業遺産としてあらためて注目されている。

三池炭鉱専用鉄道敷跡

三池炭鉱各坑口と積出港の三池港を結ぶ炭鉱専用鉄道で、明治38年に各坑口と三池港まで全線開通。石炭を満載した貨車を効率的に牽引するため全線にわたり緩勾配で設計された。路床、煉瓦の橋台、橋梁などが現存する。

三池炭鉱専用鉄道敷跡

旧長崎税関三池税関支署

明治41年、三池港の開港と同時に開庁。建物は木造平屋建て、入母屋造に切妻造附き、桟瓦葺(一部銅板葺)で、明治期の洋風建築としての風貌を残している。三方の出入口を持つ土間で関税の手続きが行われた。

旧長崎税関三池税関支署

寄って味んね

洋風かつ丼
長らく大牟田の象徴であった松屋デパート(平成16年閉店)の食堂で親しまれてきた「洋風かつ丼」。大牟田商工会議所「おおむた洋風かつ丼研究会」ではその味の再現に取り組み、昨年7月に「おおむた洋風かつ丼」として復活させた。現在、市内32店舗でメニュー化されている。
中国料理「彩花」の洋風かつ丼
◆お問い合わせ先
大牟田商工会議所 ☎0944 (55) 1111

洋風かつ丼

ご飯の上に直接カツを乗せ、とろみのあるソースを使用するのが「洋風かつ丼」の定義。昔ながらの雰囲気を味わうためフォークを使って食べるのが基本だ。

大牟田市石炭産業科学館

大牟田市石炭産業科学館
日本の近代化をエネルギーの面から支えてきた石炭と三池炭鉱の歴史とその技術について、見て感じて、体験できる科学館。模擬坑道やエネルギー体験施設などで楽しく学べる。

大牟田市石炭産業科学館問い合わせ先

●お問い合わせ先 / 大牟田市企画総務部 世界遺産登録・文化財室 ☎0944 (41) 2515
●ボランティアガイドのお問い合わせ先 / 大牟田観光協会 ☎0944 (52) 2212

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