【サイクル福岡】地域と走るプロチーム「VC FUKUOKA」-1

【サイクル福岡】地域と走るプロチーム「VC FUKUOKA」


つながる想いを背に、ツール・ド・九州へ

福岡県を拠点に活動するプロサイクルロードレースチーム「VC FUKUOKA(ヴイシー・フクオカ)」。
国内外のレースで活躍する本格的なプロチームでありながら、地元のまちや人々と日々の暮らしのなかでつながりを育んできた“地域密着型”のチームです。プロのアスリートとして走る姿はもちろん、地域イベントや子ども向けの自転車教室など、競技を越えて人と関わる姿にもファンが増えています。
2025年秋、福岡県南部の筑後・八女エリアでは、「マイナビ ツール・ド・九州2025」の福岡ステージが開催予定です。
その大きな舞台に、地元を代表するチームとして挑むのがVC FUKUOKA。今回は、そんな彼らの魅力に迫ってみましょう。


プロとしての実力と、チームのあたたかさ

VC FUKUOKAは、国際自転車競技連合(UCI)に登録されたプロチームで、国内外のレースで活躍しています。2025年シーズンも、「ツアー・オブ・ジャパン」第7ステージでベンジャミ・プラデス選手が優勝、「GP ASPENDOS」(トルコ)ではジェラルド・レデスマ選手が勝利するなど、確かな結果を残しています。
さらに7月末に行われたインドネシアの4日間ステージレース「ツール・ド・バニュワンギ・イジェン2025」では、最終第4ステージのイジェン山ヒルクライムを制したベンジャ選手が総合優勝を果たし、チームにとって大きなタイトルを獲得しました。

注目すべきは、こうした実績に加え、育成チームやユース世代との連携にも力を入れている点。若手からベテランまで幅広い選手層を有し、未来を見据えたチーム作りがなされているのもVC FUKUOKAの魅力のひとつです。
勝つためだけではなく、チームとして「どう在るか」を大切にしながら、日々の活動を積み重ねている。その姿勢が、多くの人々の共感と応援を集めています。


ヒルクライムチャレンジという交流のかたち

VC FUKUOKAの活動の中で、地域とのつながりを感じられる象徴的なイベントが「VC FUKUOKA ヒルクライムチャレンジ」です。
このイベントは、福岡県内の坂道を舞台に、選手とファンが一緒に走るファンライド型の企画。ご当地のグルメや風景を楽しみながら、プロ選手と直接交流できる貴重な機会でもあります。
このイベントは回を重ねるごとに参加者が増え、今ではリピーターも多く、VC FUKUOKAの“ファンづくり”の場としても重要な役割を担っています。


子どもたちに伝える「乗ることの楽しさ」

VC FUKUOKAの選手たちは、地域と連携し、「子ども自転車教室」にも積極的に関わっています。自転車の乗り方や交通ルールを、プロの選手が直接指導するという珍しい取り組みです。
なかには、補助輪を外す練習に挑戦する子どもたちもいて、選手たちは優しく、そして楽しそうにサポート。
「選手が先生だった!」と、子どもたちが目を輝かせながら話す姿が印象的です。
子どもたちにとって、地元のチームの存在は憧れであり、身近な目標でもあります。こうした活動が、次世代のサイクリストを育むきっかけにもなっているのかもしれません。


SNSでも感じる“VCらしさ”

VC FUKUOKAの公式SNSやホームページでは、日々のレース結果やイベントレポートなど「チームとしての活動」がしっかり発信されています。
とくに印象的なのは、イベントの報告や地元との関わりを丁寧に伝えている点。観る人にとっては、「地元のチームを応援している」という一体感を感じられる工夫が随所に見られます。


VC FUKUOKAにとっての“ホームステージ”

2025年に開催される「マイナビ ツール・ド・九州2025」は、長崎佐世保のクリテリウムレースを皮切りにスタートし、福岡・熊本・大分・宮崎の4県を舞台に展開される本格的なステージレース。その中でも、福岡ステージとして設定されている筑後・八女エリアはVC FUKUOKAが日頃から活動を重ねている“ホーム”とも言える場所です。
これまでにイベントで何度も訪れてきたエリアや、自転車教室を開催した小学校など、地域とのつながりを感じる場所が、大会のステージになります。だからこそ、走る姿にもひときわ気持ちがこもる。
「この場所の魅力を、レースを通して伝えたい」
そんな想いが、きっとペダルに込められることでしょう。


応援の輪に加わってみませんか?

VC FUKUOKAは、ただのプロチームではありません。
地域とともに走り、地域とともに育ち、地域とともに挑む。そんなチームです。
これまでVC FUKUOKAのことを知らなかった方も、ぜひこの機会に注目してみてください。
そして、もし「ツール・ド・九州」を沿道で観戦する機会があれば、VCの選手にエールを送ってみてください。
その応援が、選手の力になり、地域の力にもつながる。
きっと、まちの風景が少しだけ違って見えてくるはずです。


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