可也 熊野神社(糸島市)
かや くまのじんじゃ(いとしまし)
福岡県糸島市志摩小金丸にある「熊野神社(熊埜宮)」は、700年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。創建の詳しい年代は不明ですが、社に残る棟札には永正8年(1511年)の記録があり、古くから地域の信仰を集めてきました。伝承によると、この神社は高祖城主・原田氏の一族であった尼僧・妙戒尼(みょうかいに)によって創建されたと伝えられています。妙戒尼は紀州・熊野本宮大社を深く敬い、参拝の折に熊野の神霊を勧請し、筑前国志摩郡小金丸の地に祀ったことが起源とされています。境内には、熊野から持ち帰ったとされる神木「梛(なぎ)の木」があり、根付いて繁ったことから、神霊がこの地に宿った証といわれています。
その後も代々の宮司である片岡家によって神社は守り継がれ、社殿の改修や再建が繰り返されてきました。戦国時代の戦乱や高祖城の廃城を経ても信仰は途絶えることなく、地域の守護神として篤く崇敬されています。今も静かな境内には、長い歴史と信仰の重みが感じられ、地元の人々の心のよりどころとして大切にされています。
基本情報
| 住所 | 福岡県糸島市小金丸282 可也熊野神社 |
|---|---|
| ウェブサイト | 熊野神社公式サイト |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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