芥川龍之介と美の世界 二人の先達─夏目漱石、菅虎雄
あくたがわりゅうのすけとびのせかい ふたりのせんだつ なつめそうせき、すがとらお
「吾輩は猫である」などで知られる明治を代表する作家・夏目漱石。「蜘蛛の糸」や「杜子春」といった短編の名手で大正時代を象徴する作家・芥川龍之介。この二人に比べると、第一高等学校ドイツ語教師として生涯を送った菅虎雄を知る人は少ないでしょう。彼は書家としての顔を持ち、久留米市にある筑後国一宮・高良大社の石標や夏目漱石墓碑など各地の碑文を揮毫しました。実は、芥川龍之介の小説『羅生門』の題字を書いたのも菅虎雄です。
菅と漱石は親友同士。漱石を禅に導き、松山中学校や熊本の五高に斡旋したのは菅でした。また、菅は芥川の第一高等学校時代のドイツ語の先生であり、同校卒業後も二人の交流は続きます。
そして、芥川は晩年の漱石に才能を見出され、漱石を生涯師と仰ぎます。しばしば美術に言及した点でも二人は共通します。
漱石と菅は芥川にとって、芸術のそして人生の師でもあったのです。
この展覧会では、彼の眼を通した美術世界と三人の交流関係に注目し、絵画や書、資料等およそ三百点を三期に分けて紹介します。
基本情報
住所 | 福岡県久留米市野中町1015 久留米市美術館(2階) |
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開催日 | 2023年10月28日(土)~2024年1 月28日(日) ※期間中展示替えを行います。※1 期:10/28-11/26、2 期:11/28-12/27、3 期:1/4-1/28 |
営業時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜日(1月8日は開館)、年末年始12月28日~1月3日 |
料金 | 入 館 料 一般1,200円(1,000円) シニア900円(700円) 大学生600円(400円) 高校生以下無料 *( )内は15名以上の団体料金、シニアは65歳以上。 *上記料金にて石橋正二郎記念館もご覧いただけます。 *身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳等の交付を受けている方とその介護者1名は無料となります。 |
駐車場 | 225台(2時間/200円) |
大型の駐車場 | 5台(1台500円)要予約・最長1日まで |
アクセス情報 | 西鉄天神大牟田線「久留米駅」から徒歩約10分 西鉄バス「文化センター前」からすぐ 九州自動車道「久留米IC」から約5分 |
ウェブサイト | 公式ホームページ |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
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- 筑後エリア
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- アート・文化・音楽