「my route」で巡る大牟田 学び・癒しの一日旅-1

「my route」で巡る大牟田 学び・癒しの一日旅

かつて炭鉱のまちとして日本の近代化を支えた福岡県・大牟田市。今回は、「行きたい」をつなげる「おで活」アプリ「my route」を使って、学び・癒し・スイーツを一日で堪能する日帰り旅をご紹介します。
今回の旅に使ったのが、大牟田のバスが一日乗り放題の「おおむた1日乗り放題バスきっぷ(780円・2026年1月16日現在)」。大牟田市内全域と大牟田市から荒尾市、南関町へ運行している西鉄バスを一日何度も乗り降りできる乗車券に、「大牟田市動物園」「大牟田市石炭産業科学館」の2施設の入場無料券が付いたお得なセット券です。
「大牟田市石炭産業科学館」では、迫力ある展示を通して大牟田と石炭の深い関わりを体感し、歩き疲れたら、地産地消にこだわるジェラートショップ「カラヘ」で季節のフルーツを使った優しいジェラートを堪能。締めくくりは、静かな佇まいのお寺「通玄寺」で写仏体験をしました。大牟田の奥深い魅力を発見できる一日旅へ出かけてみませんか。


大牟田市石炭産業科学館|石炭がつないだ、大牟田の記憶

大牟田駅からバスに乗って約6分。「大牟田市石炭産業科学館」は、かつて日本の近代化を力強く支えた石炭産業と、その中心として発展してきた大牟田の歴史を学ぶことができる施設です。「明治日本の産業革命遺産」の構成資産でもある三池炭鉱を軸に、当時の大牟田の人々の暮らしや活気、勢いをうかがい知ることができます。


館内には、実際に使われていた採炭道具や機械、作業服、当時の写真や映像資料などが展示されています。


有明海の下、地下400mで行われていた採炭作業の様子を再現した展示は見応え十分。炭鉱で働いた人々の息づかいや現場の緊張感を疑似体験することができます。


石炭を始めとするエネルギーがどのように私達の暮らしを支え、使われているのかを、模型や解説を通して楽しく学べるのも魅力です。


石炭産業の発展は、住宅地、学校、病院などの整備へとつながり、大牟田の町並みや文化を形づくってきました。展示からは、産業の歴史だけでなく、大牟田に生きた人々の暮らしや思いが浮かび上がってきます。


時間に余裕があれば、ボランティアガイドさんの案内を聞きながら館内を見学するのがおすすめです。展示だけでは知ることができないエピソードやトリビア、大牟田の皆さんならではの話を聞くことで、より立体的によりリアルに石炭の歴史を感じることができます。


■大牟田市石炭産業科学館
住所:福岡県大牟田市岬町6-23
開館時間:9:30~17:00
休み:毎週月曜(祝日の場合は次の平日)、年末年始
電話番号:0944-53-2377
入場料:4歳~中学生210円、高校生以上420円
アクセス:JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線「大牟田駅」西口からイオンモール大牟田行きバスで終点下車、徒歩約8分
※ボランティアガイドツアーは予約不要、土・日曜、祝日の10:30〜、13:30〜 


カラヘ|果実の恵みをそのままに、地産地消ジェラート

バスで大牟田駅まで戻ってきたら、大牟田駅東口を出てすぐの場所にある、果樹園が運営するジェラート専門店 「カラヘ」へ。駅から徒歩約1分という立地ながら、ここで味わえるのは地域の恵みと思いが詰まったジェラートです。


店主の長真弓さんは、日本各地や海外での暮らしを経て、果物農家を営むご主人と出会いこの地に暮らすようになりました。夫婦で果樹園を営む中で、味は十分おいしいにもかかわらず、さまざまな理由で廃棄されてしまう果物の多さに驚いたそうです。「何かできることはないか」と模索する中で「ジェラートなら、果物のおいしさ、魅力を表現できる!」と直感。色々な出会いを経てジェラートショップをオープンしました。


「カラヘ」のコンセプトは「地産地消ジェラート」。ミルクは大牟田のオーム乳業、地場近郊の農家仲間のいちご、大牟田市内のマダムが大切に育てたその名も「マダムブルーベリー」、長さんが作る荒尾の梨など、できる限り地域の素材を取り入れ保存料や添加物に頼らない優しい味わいが特長です。
妊婦さんでも安心して食べられ、「長果樹園の梨 果汁100%ソルベ」など果物農家ならではの贅沢な素材使いも大きな特徴です。
 


店名の「カラヘ」には、「農家からあなたへ」「私からあなたへ」という想いが込められています。フルーツを贈る文化や旬の果物を味わう幸せを、ジェラートを通して伝えていきたい。さまざまな土地で暮らしてきた長さんだからこそ、子どもが生まれ、自分の拠点が大牟田に定まった今、この町から発信していきたいという気持ちが強くなったのだそう。一杯のジェラートには、大牟田への思いと果物の魅力を届けたい、そんな願いが込められています。


■gelateria カラヘ(karae)
住所:福岡県大牟田市本町4-6-1
電話番号:0944-68-5926
営業時間:14:00〜19:00
※11〜3月はオフシーズンのため不定期営業
定休日:火・水曜
アクセス:JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線「大牟田駅」東口から徒歩約1分


宇治山 通玄寺|禅の教えが息づく通玄寺で、写仏体験

最後は、大牟田駅からバスで約30分の場所にある禅寺「宇治山通玄寺」で写仏体験を。「宇治山通玄寺」は黄檗宗のお寺で、今からおよそ300年前の1706年に開山したと伝えられています。金子衛三住職によると、もともとは霊峰(れいほう)和尚が休息をとったり修行をしたりする場として使っていた小堂を「このままにしておくのはもったいない」と発心し、弟子の字山和尚に命じて建立したのが始まりとのこと。
本来、お寺は人々が心の安らぎや学びを求めて集う場所。現在は、ワークショップやさまざまな体験を積極的に行いながら、誰もが気軽に足を運べる場所でありたいと話してくださいました。


ここで体験できるのが、仏さまの姿を写し取る「写仏」。通玄寺にゆかりのある誕生仏、観世音菩薩、布袋様、お釈迦様の中から好きな仏様を選ぶことができます。今回は、誕生仏の写仏に挑戦。
一般的な誕生仏は右手で天を、左手で地を指しますが、通玄寺におられる誕生仏は左右の手が逆になっています。中国・明時代のものに見られる特徴なのだそうです。そんなお話を聞きながら、静かに写仏が始まります。
 


写仏は平安時代頃に始まったとされ、民衆に広く親しまれた修行のひとつ。何にもとらわれず、偏りのない生き方(中道)へ近づくための修行だと教えていただきました。心を無にし、雑念を手放すことが大切で、上手いか下手かは問題ではありません。筆を進めるうちに心が静まり、集中力が高まっていくのを感じます。


写し終えると、名前と願いを書いて三宝印を押していただいた後、本堂で奉納をしていただきました。経典をアコーディオンのように広げ、流れるように読む「転読」は、600巻ある大般若経の一部を唱えることで、すべての経典を読んだことに代える法要なのだそうです。


黄檗宗を開いた隠元禅師が日本にもたらした活版印刷や明朝体、煎茶など、私たちの暮らしに根付く文化についても教えていただきました。

 


奉納後は、お茶とお菓子をいただきながら、ゆっくりと自分自身と向き合う時間。仏様を写した紙はお守りとして持ち帰ることもできます(お守り袋は有料)。


敷居が高いと感じられがちなお寺ですが、心がもやもやしたり、ざわついたり、ふと疲れを覚えたときこそ訪れて欲しいと、ご住職。日常から少し距離をおき、静かに心を整える写仏の時間は、自分自身の心と向き合うよいひと時になりそうです。

■宇治山通玄寺
住所:福岡県大牟田市吉野673
電話番号:0944-68-5926
写仏体験料:3,000円
アクセス:JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線「大牟田駅」から吉野循環行バス乗車、「吉野原」下車徒歩約3分
※写仏体験は要予約


炭鉱の歴史にふれ、土地の恵みを味わい、心を静かに整える——。大牟田には、歩みを止めて自分と向き合える時間があります。知るほどに、感じるほどに奥深い大牟田の一日旅へ。日常を少し離れて、学びと癒しに満ちた時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

■おおむた1日乗り放題バスきっぷ
大牟田市内全域と大牟田市から荒尾市、南関町を巡るなら、西鉄路線バス(大牟田地区路線)が終日乗り降り放題になるほか、「大牟田市動物園」および「大牟田市石炭産業科学館」へ無料で入館できるクーポン券もセット。大人780円(2026年1月16日現在)で、スマートフォンアプリ「my route」から購入できます。

※掲載されている情報は2026年2月時点のものです。お出かけ前にはWebサイトや電話で最新情報をご確認ください。


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