深呼吸したくなる旅へ。歴史と自然に心ほどける、日田彦エリアのパワースポット巡り-1

深呼吸したくなる旅へ。歴史と自然に心ほどける、日田彦エリアのパワースポット巡り

修験の山として知られる霊峰・英彦山。その麓に広がる日田彦エリアには、長い時を超えて受け継がれてきた祈りの場と、そっと寄り添うような自然の癒しが点在しています。澄んだ空気に包まれながら神社を巡り、山里のカフェでひと息。心と体がゆっくり整っていくのを感じるはず。癒しも開運も、そして静かな高揚感も。日常を少し抜け出して、パワーをもらえる日田彦エリアの観光スポットをご紹介します。


岩屋湧水|自然と鉄道が生んだ名水

大岩のくぼみに建つ「岩屋神社」から歩いて約15分。そこに清らかな水が絶え間なく湧き出す「岩屋湧水」があります。この湧水が見つかったのは、日田から小倉を結ぶ日田彦山線のトンネル工事中。トンネルを掘り進めるなか、工事によって断ち切られた水脈が岩盤を伝い、偶然にも湧き出した“自然からの贈りもの”です。


岩盤でじっくりとろ過された水は、ミネラルを豊富に含みながらも硬度31度の軟水。クセのないまろやかな味わいが特長で、2008年には「平成の名水百選」にも選ばれました。


敷地内には給水場が整備され、30リットル100円で持ち帰ることも可能です。実際に、東峰村の多くのレストランでこの湧水が使われています。


最寄りは日田彦山線BRT「ひこぼしライン」(以下、BRT)が停車する無人駅「筑前岩屋駅」。周辺では、趣きのある「めがね橋」を走り抜ける風景を眺めることもできます。トンネルの先は添田町へと続き、日田彦エリアらしい歴史と自然のつながりを感じさせてくれる場所です。

■岩屋湧水
住所:福岡県朝倉郡東峰村宝珠山4031-5
電話番号:0946-72-2232
アクセス:日田彦山線BRTひこぼしライン「筑前岩屋駅」から徒歩圏内


里山カフェ「棚田屋」|棚田の風景と食をつなぐ里山拠点

棚田の風景に溶け込むように佇む「里山カフェ 棚田屋」。季節ごとに表情を変える棚田が広がり、ゆるやかな時間が流れています。田んぼに水が張られる季節は鏡のように空を映し、稲刈りの頃には一面が黄金色に。訪れるたびに、違う景色に出合える場所です。


このカフェがオープンしたのは、豪雨被害の翌年となる2018年。「地域を元気にしたい」という思いから、九州北部豪雨を乗り越え誕生しました。


料理を手がけるのは、店主の津田壮史(たけし)さん。イタリアン出身のシェフで、旬の野菜を中心に、東峰村で採れた食材やお米をふんだんに使い、村の魅力を料理で伝えています。早速、東峰村の棚田米を使った土鍋セットを注文。和と洋がやさしく溶け合う一皿は、どれも体が自然と喜ぶ味わい。


土鍋で炊かれた炊き込みご飯は、蓋を開けた瞬間、湯気とともに香ばしい香りがふわり。鮭、銀杏、きのこ、ごぼう、人参と秋の味覚がたっぷりで、ほんのり残るお焦げも嬉しいポイント。優しい味付けながら、しっかりと満足感があります。


副菜の豆腐を練り込んだハンバーグはふんわりとした食感で、トマトソースとの相性が抜群。椎茸のガレットのパリッとした食感がアクセントになり、ボリュームも十分です。


お気づきでしょうか?使われている器がすべて小石原焼であることを。器をきっかけに会話が生まれたら…という理由から、それぞれ違う器で提供するのだそう。東峰村への深い愛情あふれるこちらのお店では、窯元ごとの小石原焼や高取焼の展示販売も。日田彦エリアらしい、心に残る一食が待っています。

■里山カフェ「棚田屋」
住所:福岡県朝倉郡東峰村宝珠山5171
電話番号:0946-23-8400
営業時間:11:00~15:00(LO14:00)
営業日:金~日曜、祝日
アクセス:日田彦山線BRTひこぼしライン「筑前岩屋駅」から徒歩約20分


高住神社|英彦山修験に由来する天狗信仰の古社

英彦山信仰圏の一部として、古くから信仰を集めてきた「高住神社」。「英彦山神宮」にほど近く、天狗信仰の中心地として知られる存在です。


境内へ続く参道は、真っすぐに伸びる杉に包まれ、両脇には整然と灯籠が並ぶ石段が続きます。「高住神社」に祀られているのは、日本八大天狗のひとりとされる「豊前坊天狗」。英彦山修験と深く結びつく存在で、心正しく信仰する人には願いを成就させ、身を守ってくれると伝えられています。


社殿に目を向けると、巨岩にめり込むように建てられていることに気づきます。この独特の佇まいも、「高住神社」がパワースポットといわれる理由のひとつ。修験の山・英彦山には数多くの「窟(くつ)」が点在し、修行僧たちはこうした場所で厳しい修行を重ねてきました。


社務所では、ころんと愛らしいフォルムの「天狗みくじ」も。厳かな空気のなかに、思わず頬が緩むひとときを添えてくれます。また、「英彦山神宮」と同様に境内には登山口もあり、信仰と自然が今も地続きであることを感じさせてくれます。英彦山の霊性を肌で感じたいなら、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

■高住神社
住所:福岡県田川郡添田町英彦山27
電話番号:0947-85-0073
アクセス:日田彦山線BRTひこぼしライン「彦山駅」から添田町営バス「豊前坊」下車、徒歩約15分


英彦山スロープカー|霊峰・英彦山を結ぶモノレール

「英彦山神宮」へ向かうアクセスとして利用したいのが「英彦山スロープカー」。出発地点の花駅までは車で行くことができ、駐車場も完備されています。畳敷きの座席や簾がかかった窓など、車内は和の趣たっぷり。


スロープカーで約7分。徒歩約20分の道のりを、ゆったりと移動します。車窓には季節ごとの植物が彩る「英彦山花園」が広がります。青々とした森を抜けると、「英彦山神宮奉幣殿」のある神駅へ到着です。


花駅には「添田日田彦商店」があり、椎茸加工品や郷土の味など添田町の特産品が揃います。2階の山伏文化財室では、英彦山の修験文化に触れることもできます。

■英彦山スロープカー
住所:福岡県田川郡添田町英彦山1487
電話番号:0947-85-0375
アクセス:日田彦山線BRTひこぼしライン「彦山駅」から添田町営バス「英彦山スロープカー」下車


英彦山神宮|修験道の歴史を受け継ぐ霊峰の社

スロープカーを降りて辿り着く「英彦山神宮奉幣殿」は、国指定重要文化財。修験道が盛んだった時代に霊仙寺の大講堂として建てられた建物で、現在の姿は小倉藩主・細川忠興によって再建されたものです。境内には凛とした空気が満ち、自然と背筋が伸びるような厳かな雰囲気に包まれます。


奉幣殿のさらに上には、下津宮・中津宮・上宮が点在し、英彦山全体が信仰の場であることを実感させてくれます。下津宮へは石段を登れば比較的気軽に参拝でき、毎月第1日曜日には護摩焚きも行われています。


一方、上宮は英彦山三峰の中心・中岳に鎮座する御本社。ここへ向かうには登山路を進む必要があり、本格的な登山装備が必須です。所要時間は片道約1時間30分と、まさに修行の道。覚悟をもって臨む先に、英彦山信仰の核心が待っています。


訪れる人それぞれの“向き合い方”を受け止めてくれる「英彦山神宮」の世界。静かに、力強い英彦山のパワーを全身で感じられる場所です。

■英彦山神宮
住所:福岡県田川郡添田町英彦山1
電話番号:0947-85-0001
アクセス:日田彦山線BRTひこぼしライン「彦山駅」から添田町営バス「英彦山スロープカー」下車


静けさのなかに確かな力を秘めたスポットを巡るうちに、自然と呼吸が深くなり、心が整っていくのを感じる日田彦エリア。日常を抜け出して、東峰村と添田町の奥深い魅力に触れてみませんか。

※掲載されている情報は2026年2月時点のものです。お出かけ前にはWebサイトや電話で最新情報をご確認ください。


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