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福岡の酒蔵(酒造)を巡る!試飲・購入できるおすすめの直売所5選
日本を代表する酒どころとしても知られる福岡県。県内には60軒以上の酒蔵が点在し、豊かな水と良質な米を活かした酒造りが行われています。また、焼酎文化も根づいており、大麦や米、胡麻などを原料に、個性豊かな銘柄が揃っています。
さらに近年では、ジャパニーズウイスキーやワイン、果実酒など新たな挑戦も!酒蔵見学・試飲を楽しみながら、造り手の想いやこだわりにも触れて自分好みのお酒を見つけましょう。
昔ながらの製法を受け継ぐ酒蔵見学へ 【筑紫の誉酒造】
筑紫の誉酒造は手作業による伝統的な酒造りに徹し、少量ずつを仕込んでいく昔ながらの製法にこだわっている酒蔵。入口にあるショーケースでの販売に加え、事前に予約をすれば酒蔵の見学も可能です。
建物に入って通路を進んでいくと、まず現れるのは約150年前に建てられた社長の自宅。静かに時を重ねたその佇まいに、まるで時を遡ったかのような気分になります。風情あふれる空間を抜けた先には、いよいよ酒づくりの現場、酒蔵が広がっています。
近年は機械化される酒蔵も増えていますが、ここでは昔のままの設備や建物の壁・梁が残されており、長い歴史の重みを随所に感じることができます。
見学の人数が多い時には、蔵の中に特設の販売コーナーが設けられることも。趣ある蔵でお酒を選ぶという、他ではなかなか味わえない特別な体験ができるでしょう。
極醸、大吟醸、純米、原酒などが試飲ができますので、磨きの違いや原酒の豊醇さなど、単一ブランドを追求する奥深さが感じられます。
福岡県産の白瓜を良質な酒粕に二度漬けした旨味たっぷりの「奈良漬」や、味噌も蔵で手造りされており、これを目当てに訪れる方も多いのだそう。また、近年の健康ブームで米こうじ100%の「全麹あま酒」も人気を集めています。
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期間限定で幻の魚を味わえる「えつの豊」
「えつ」とは、海水と淡水が混じり合う汽水域に生息するカタクチイワシ科の魚。国内では筑後川河口域を中心とした有明海でしか見られません。筑紫の誉酒造では「えつの豊」と銘打って、最も脂がのる5月初旬から約2ヶ月限定でコース料理を提供します。
酒蔵見学とともに楽しむことができますので、ぜひ事前に予約して訪れてみて。
和カフェのような空間で試飲を満喫! 【杜の蔵】
福岡県産の米を使い、純米造りのみを行っている杜の蔵。敷地内に併設された直売所「杜の離れ」には、試飲スペースが設けられています。和モダンの洗練された設えの中、庭園を眺めながら蔵元自慢の銘酒をじっくり味わいましょう。
酒造りの工程や歴史を学べる資料・映像も展示されており、見て、学んで、味わう、充実のひとときを過ごせます。
有料の試飲メニューは代表銘柄から2種を選ぶおつまみの付いた飲み比べセット。アルコールが飲めない方向けには、お菓子と八女茶のセットなども用意されています。
まずは、日本酒から2種を選んで飲み比べ!
「杜の蔵 純米大吟醸 颯」は、フルーティーながら米の旨味がしっかりと感じられるおいしさ。
「独楽蔵 玄 円熟純米吟醸」は、定温でじっくりと熟成させた純米吟醸。燗で飲むとより一層やわらかな旨みが味わえる、現代の食にもぴったりな味わいです。
さらに、せっかくなので再び飲み比べセットを購入し、本格焼酎を2種いただきます!
酒粕焼酎「吟香露」は、爽やかな吟醸香とすっきりとした飲み口が特徴。飲みやすいので、焼酎初心者におすすめ。
米作りの二毛作で行われる福岡県産の二条大麦を使った麦焼酎「豪気」は、力強く芳醇な味わいです。
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受け継がれるSDGsな酒造り
もともとは、酒粕を肥料にするための副産物として造られ、田植えの後のお祭りで飲まれていた酒粕焼酎。木製セイロと銅製カブト釜による古式蒸溜で再現した「弥久」も、杜の蔵を体現する1本です。
受け継がれてきた米作りから酒造りへのサイクルは、まさにSDGs!
森の中での自然散策も楽しい 【紅乙女酒造】
世界で初めて「ごま焼酎」を造った紅乙女酒造。耳納連山の麓に位置し、広い敷地は木々で囲まれています。
まずは、フランスから空輸されたシャラント型蒸溜器が展示されている「アランビック棟」から見学。奥に進んで行くと、酒造施設が建ち並ぶなかでもひときわ存在感を放つレンガ造りの「森の貯蔵庫」が姿を現します。
貯蔵庫内は天井に木材が貼られたフローリング仕上げ。ステンドグラスが埋め込まれた神秘的な空間には、たくさんのオーク樽や素焼きの琉球甕が眠っています。
※通常「森の貯蔵庫」の内部は公開していません。事前連絡の上、対応できるスタッフがいれば見学できることもありますのでお問い合わせください。
蒸溜所の裏手にある山道を抜けるとブドウ畑があり、その先に「巨峰ワイナリー」が見えてきます。地下貯蔵庫が見学でき、レストランや売店も併設。紅乙女酒造とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
散策を終えたら直売所へ。
試飲コーナーだけでなく、脱脂綿にスプレーでお酒を吹きかけて香りを試せるテスターも用意されています。
代表銘柄「ごま焼酎」や長期貯蔵酒だけでも種類豊富!九州でしか購入できない「直会」をはじめ、限定流通品もぜひチェックしてください。
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江口寿史氏とのコラボ商品はお土産にもぴったり!
九州出身の漫画家・イラストレーター、江口寿史氏によるイラストが描かれたオーク樽からの量り売りやイラストラベルの焼酎、関連グッズを販売。伝統の焼酎とポップなアートが絶妙に融合しています。
珍しい黒麹の日本酒や果実リキュールが手に入る! 【池亀酒造】
池亀酒造は、酒袋による雫搾りの製法など伝統的な酒造りを守りながら、常に新しいことにも挑戦!黒麹を使った珍しい日本酒など、個性あふれる商品が揃います。
10名以上の事前予約で、対応できるスタッフがいれば酒蔵見学や試飲ができることも。直売所では特約店にしか並ばない珍しいお酒が購入できます。
純米吟醸酒「黒兜」は、全国的にも数少ない焼酎の黒麹で仕込んだもの。イチゴのような果物を思わせる爽やかな酸味で、今までの日本酒の印象ががらりと変わる味わいです。国内だけでなく海外でも高い評価を受け、複数のコンクールで上位に入賞しました。
「黒兜」をベースに古代米を漬け込んだ「ROSE」、フレンチオークの新樽で熟成させた「BARREL」などプレミアムな展開も。冷やしてワイングラスに注げば、さまざまな料理とのマリアージュに新しい発見があるかもしれません。
また、こちらは日本で初めてゼリー状の梅酒を開発した酒蔵としても有名です。「ゼリー梅酒」は瓶を振るとゼリーが崩れ、口の中でさらりと溶ける驚きの食感!
果実たっぷりでとろっとした「ふわとろ」シリーズは、普段あまりお酒を飲まない方にも人気の商品です。
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ほのかに麹が香る、まろやかな甘酒ソフトクリーム
直売所では、池亀酒造の生甘酒を独自にブレンドしたソフトクリームもおすすめです。ノンアルコールだから、お酒の飲めない方でも大丈夫!甘さは控えめ、すっきりとした味わいです。
ここはまさにラボ!幅広いジャンルのお酒をお試しあれ 【篠崎】
「篠崎」は、日本酒や焼酎にとどまらず、甘酒・リキュール、ウィスキー、ワインも造っています。2024年には新たなコンセプトショップ「SHINDO LAB STAND」をオープンしました。
有料の試飲プランでは、定番から季節限定の商品まで20種類以上のお酒が対象。試飲に使ったオリジナルのお猪口は、お土産として持ち帰れるという嬉しいおまけ付きです。
ショップには、限定製造の生酒「比良松」をはじめ、発売以来、変わらぬ人気を誇るロングセラー「国菊あまざけ」などが所狭しと並んでいます。麦焼酎では、樫樽で長期熟成させた重厚な味わいの「千年の眠り」や、樽出しそのままの香りと風味を楽しめる「朝倉」も注目の逸品。プレゼントに選ぶなら、あまおうや高知県産ゆずなどの果実を使った「フルーツ梅酒」も、喜ばれること間違いなしです。
変わり種としては、イタリアの伝統酒「チェッロ」から着想を得たリキュールも。国産フェンネルや日向夏などを用いた「geek cello」シリーズは、繊細なボタニカルの香りが楽しめると評判です。
そのほか、朝倉産のサトウキビの搾汁液などを原料に造られる「THE WILD & SOUTH RUM」シリーズなど、独特の世界観あふれるクラフトスピリッツに出合えます。
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地元の人気店とタッグを組んだカフェメニュー
館内では、気軽に食べられるフードやドリンクも提供。甘酒を練り込んだアイスやオリジナルブレンドのコーヒーは、お洒落なカフェが点在するうきは市の名店と一緒に開発したメニューです。
今後もコラボ商品が続々と登場するので、乞うご期待!
酒蔵・直売所マップ
2024年12月に、日本酒や焼酎などの麹菌を用いた「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。杜氏や蔵人たちが長年培ってきた技術と経験が評価され、地域の文化や風土と深く結びついた酒造りが世界的に認められたことになります。
※「伝統的酒造り」の特集記事はこちらから
この機会に、お酒を購入するだけでなく、酒蔵見学や試飲も楽むことができる直売所へぜひ出かけてみてくださいね。
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福岡県は飲酒運転撲滅に向けて取り組んでいます
「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない、そして見逃さない」
たとえ一口の試飲であっても飲酒です。飲酒の機会があるときは、公共交通機関を利用する、あらかじめハンドルキーパーを決めておくなど、絶対に飲酒運転をしないようにしましょう。
※掲載されている情報は2025年5月時点のものです。お出かけ前にはWebサイトや電話で最新情報をご確認ください。