【地酒・日本酒・焼酎】日本の「伝統的酒造り」ユネスコの無形文化遺産に登録されました!福岡の酒、全部見せます!
西日本有数の米どころ・福岡県では、筑後川などの一級河川がもたらす豊かな水に恵まれ、日本酒造りが盛んに行われてきました。加えて、米や麦などを用いた個性的な焼酎、地元のブドウから造られるワインなど、福岡ならではの魅力的な「酒文化」が根付いています。新鮮な地魚や名物料理に合う銘酒を堪能できるほか、伝統ある「城島酒蔵びらき」など、新酒と文化を楽しむイベントも年間を通じて数多く開催されています。
日本が世界に誇る「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録され、ますます注目が集まる今。“酒どころ・福岡”の奥深さを紹介します。
「日本の伝統的な酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ユネスコ無形文化遺産とは
無形文化遺産は、芸能や慣習、祭礼行事など多岐の分野に渡り、その国や地域を代表する伝統文化です。しかし、これらはグローバル化や社会変容などにより、衰退、消滅してしまう恐れもあります。無形文化遺産を保護するため、2003年、ユネスコは「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択し、人類共通の宝として国際的に無形文化遺産を保護することになりました。無形文化遺産は、世界で600件を超え、日本では23件登録されています(2025年12月現在)。
無形文化遺産には「能楽」や「雅楽」といった伝統芸能、「和紙」や「染織」といった工芸技術、「山・鉾・屋台行事」などの祭り行事、「風流踊(ふりゅうおどり)」などの民俗芸能などがあります。
Column
福岡のユネスコ登録遺産
福岡には、長い歴史の積み重ねのなかで育まれてきた貴重な遺跡や建造物、祭り等が数多く存在しています。その中から、ユネスコの三大遺産事業に登録されている遺産を紹介します。現地の空気を肌で感じて、遠い昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
もっと見る「伝統的酒造り」とは
「伝統的酒造り」は、酒造りの技術を持つ杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)など、日本のその土地の気候や土地柄などに合わせ、こうじ菌を用いて日本酒や焼酎などを造る伝統的な技術です。
酒造りは古くから日本に根差してきた食文化のひとつであり、500年以上前に原型が確立した「伝統的酒造り」のわざは、こうじの使用という共通の特色を持ちながら、日本各地においてそれぞれの気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛、みりんなどの製造に受け継がれてきました。
福岡の酒造り
福岡では、古くより稲作が行われてきた西日本有数の米どころであり、そして九州地方最大の河川である筑後川に加え、矢部川や遠賀川といった一級河川が流れ、酒造りに欠かせない豊かな水に恵まれていることから、日本酒の生産が盛んに行われてきました。
また、焼酎の歴史も古く、約500年前の江戸時代より清酒粕を利用した粕取焼酎が造られていました。米麹による米焼酎から、徐々に麦麹に移行していき、福岡は原料の大麦の生産が盛んであることからも、県産麦を使用した焼酎も多く造られています。
このように、福岡では地元と密着した、地産地消の酒造りを守り続けています。
酒米の代表格「山田錦」の生産量 全国4位!
| 第1位 | 兵庫県 |
| 第2位 | 岡山県 |
| 第3位 | 山口県 |
| 第4位 | 福岡県 |
(参照:農林水産省 令和5年産酒造好適米の生産状況等)
酒造好適米の代表格である「山田錦」は、昭和20年代から糸島地域を中心に生産をされており、福岡の美味しい酒造りを支えてきました。糸島地域の山あいは、傾斜を伝って冷たい風が降りてくることや、白糸の滝など豊かな水を堪える山々の麓にあることから、「山田錦」の生産に適しています。こうして生産された「山田錦」は、県内の酒蔵はもとより、九州各県の酒蔵へも出荷されます。その他にも、福岡県育成のオリジナル酒米「夢一献」、九州での栽培に適した国育成の酒米「吟のさと」の生産も盛んに行われています。
酒蔵数は全国5位!酒どころ「福岡県」
江戸時代の福岡には600を超える酒蔵があったと言われており、そのころから福岡は、灘、伏見、西条と並ぶ、日本有数の酒どころでした。特に筑後川中流域の「城島」地区は、多くの酒蔵が建ち並んでいます。現在、福岡県酒造組合には65蔵が登録されています。そのうち焼酎専業が8蔵、その他は日本酒専業か、日本酒と焼酎なども造っている蔵になり、酒蔵の数は全国5位になっています。福岡には歴史と伝統ある酒蔵と愛され続けた銘柄がたくさんあります。
関連資料
日本酒だけじゃない!福岡の多様なお酒
また、福岡は農作物に恵まれており、いろんな原料を使った焼酎が造られています。米・麦・そばに加えて、全国的にも有名な胡麻焼酎やにんじん焼酎、八女名産の玉露を使った緑茶焼酎。個性豊かに多種多彩な原料で醸されるのもまた、福岡の焼酎の魅力です。その他、地元のぶどうやフルーツから特産のワインも造られています。
福岡のお酒を楽しむことができるイベント
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城島酒蔵びらき
「城島酒蔵びらき」は、酒どころとして知られる城島にて、新酒ができる時期にあわせて毎年開催される一大イベントです。もっと見る
今年度は新たに大善寺町の「鷹正宗」と大川市の「若波」が参加。8蔵元でつくられた出来立ての新酒の飲み比べをはじめとした酒蔵巡りや、この地で長く受け継がれる「筑後酒造り唄」や「城島龍神太鼓」の演奏などを楽しめます。
メイン会場には、地元野菜や物産ブースも並び、お酒に合う地元の食や伝統を満喫できる、見どころ満載のイベントです。遠方にお住まいの方もぜひ足を運んでください。
「城島酒蔵びらき完全ガイド」記事はこちら -
城島郷 酒街道をゆく
もっと見る無料シャトルバスに乗って蔵元を巡り、城島町の街並みと「城島の酒」を満喫できる2日間のイベントです。最初に訪れる蔵元で「飲み比べカード&チケット(10枚綴り)」を1,500円で購入すれば、お猪口1杯分の地酒を最大10杯楽しめます。蔵元によっては有料のおつまみも用意されており、地酒との相性を堪能できます。さらに協賛店では来場者限定のお得な特典もあり、街歩きと酒巡りを一緒に楽しめるのが魅力です。
【参加蔵元】
池亀 ※15日のみ
筑紫の誉
比翼鶴
瑞穂錦 -
筑後七国酒文化博
もっと見る筑後南部の矢部川流域の伏流水で酒を造る8つの蔵元が結集!1蔵元につき3~5銘柄のお酒を飲み比べできます。飲み比べチケットを購入すると、各酒蔵のレア景品が当たる抽選会に参加できます。1杯200円~で用意され、お酒と相性抜群の筑後七国の旨いアテ(つまみ)も堪能できます。加えて、花魁道中などの文化イベントも実施予定。ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統的酒造りの技術を味わいながら、春の陽気の中で地域の魅力に触れてみませんか。
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&SAKE(アンドサケ)
日本でも有数の酒処である福岡県。そんな福岡県のお酒が一堂に会するイベントが、今年も国際センターで開催されます!単に酒と食を楽しむだけではなく、「&SAKE」の名称通り、福岡のお酒を通して、食や音楽、空間、時間、そして人との出会いの素晴らしさを感じられる場をご提供するイベントです。お酒だけでなく、予約困難な飲食店の限定メニューも登場します!詳細は公式サイトで随時発信します。もっと見る
「&SAKE FUKUOKA(アンドサケ フクオカ)を100%楽しむ方法」記事はこちら -
CHIKUHOU蔵開き
もっと見る2025年が初開催となるイベントです。筑豊4蔵のお酒がカホテラスに集い、各蔵自慢の新酒の試飲が楽しめます。同日にたくさんのイベントも行われます。
<参加蔵元>筑豊4蔵
①瑞穂菊酒蔵(0948-22-1050)
福岡県飯塚市天道375
②寒北斗酒造(0948-57-0009)
福岡県嘉麻市大隈町1036-1
③大里酒造(0948-57-0059)
福岡県嘉麻市大隈551
④梅ケ谷酒蔵(0948-57-0005)
福岡県飯塚市鶴三緒1151-1 -
九州酒蔵びらき
もっと見る九州や全国の豊かな風土が産んだ美味しい日本酒を醸造する、選りすぐりの蔵元を一堂に集め、各蔵元やお酒の魅力を博多駅前で体験できる「九州酒蔵びらき2025」を今年も開催します。
さらに今年は、「花酒 MONTH(ハナサカマンス)」と銘打って、長浜屋台街、福岡城さくらまつり、など福岡各地のさまざまなコンテンツ、イベントとのコラボを実施。
福岡の春を「花とお酒」で楽しめるイベントとしてお楽しみください。
福岡のお酒・お出かけ記事まとめ
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【久留米エリア】1泊2日で楽しむ温泉と日本酒
記事をもっと見る「ふかほり邸」に滞在し、地元の自然食会席を堪能。さらに近隣の老舗酒蔵「杜の蔵」で純米酒や熟成酒を飲み比べる、美酒と美肌の湯に心身が癒やされる大人のリトリート旅を提案します。
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