天然のエアコンでひ〜んやり!涼を求めて、平尾台の「千仏鍾乳洞」へ-1

天然のエアコンでひ〜んやり!涼を求めて、平尾台の「千仏鍾乳洞」へ

小倉都心部から車でわずか40分という場所にありながら、カルスト台地の雄大な景色を楽しめる平尾台。地下に広がる「千仏鍾乳洞」は、年間を通じて気温が16度と、暑い時期のお出かけにぴったりです。周辺には、話題のグランピング施設や穴場のカフェなど、見逃せないスポットが点在。高原の澄んだ空気を浴びながら、夏の平尾台を満喫しましょう! 


まるで草原で遊ぶヒツジの群れ!?日本を代表するカルスト台地「平尾台」

平尾台は、北九州市・小倉の南端、標高360mを超える場所にあるカルスト台地です。国の天然記念物、国定公園、県立自然公園に指定され、日本三大カルストの一つにも数えられています。平尾台を象徴する景色といえば、南北約6km、東西約2kmにわたって点在している石灰岩。その光景が羊の群れに似ていることから、羊郡原(ようぐんばる)と呼ばれています。地下にはなんと、200以上もの鍾乳洞があるといわれています。そのうちの「千仏鍾乳洞」「牡鹿鍾乳洞」「目白鍾乳洞」は観光向けに整備されており、まるで冒険家になった気分で太古の世界を探索できます。


大自然がもたらす神秘の世界でクールダウン!国指定の天然記念物「千仏鍾乳洞」

小川の中を歩きながら見学できるという、全国的にも珍しい「千仏鍾乳洞」。洞内は年間を通じて気温16度、水温14度と、夏は涼しく冬は暖かいのが特徴です。特に夏場はひんやり快適で、“天然のエアコン”と称されています。そんな北九州を代表する避暑地「千仏鍾乳洞」を、さっそく探索してみましょう!


カルスト台地を爽快にドライブしながら「千仏鍾乳洞」へ。澄んだ青空とのどかな草原、そして美しい石灰岩が織りなす絶景に心が奪われます。


駐車場に着いたら、石段を4分ほど下って鍾乳洞へ。しばらく勾配が続くため、体力や足腰に不安がある方は、用意されている杖を利用しましょう。


支配人の古田さんによると、「洞内の水深は雨量によって変わり、膝上に達することも珍しくありません」とのことです。奥まで進む場合は、膝まで捲ることができるズボンか短パンを用意しましょう。靴は、サンダルを持参するか、無料の貸しサンダルを利用します。大きめのリュックや手で持つ荷物は、コインロッカー(200円)に預けましょう。


発券所で入洞券を購入したら、いよいよ鍾乳洞へ。大自然のパワーに圧倒されます。混雑を避けるなら、午前中の涼しい時間帯がおすすめです。


一歩足を踏み入れると、外の暑さがまるで嘘のよう。鍾乳洞の長さは数千メートルにも及ぶといわれ、900m地点までは照明が設置されています。

ごつごつした鍾乳石が続くので、頭上や足元に注意しながら進んでいきます。


入り口から480mほど進むと見えてくるのが「奥の細道」。ここから先は、小川に足をつけて歩いていきます。最初は、予想外の水の冷たさにびっくり!

「奥の細道」を抜けると、岩が滝のように形成された「養老の滝」があります。徐々に水の冷たさにも慣れてくるはずです。


かろうじて人が通れるほどの細い道も多いので、すれ違う際は譲り合いましょう。

天井から鍾乳石が伸びた「初音乳」。ここから少し進むと、900m地点に到達します。その先は照明が設置されていないため、無理をせずに来た道を引き返します。


鍾乳洞を出たら、敷地内の「千仏茶屋」でひと休み。名物の「カルストまんじゅう」(100円)は、サツマイモの餡が入った素朴な逸品です。支配人の古田さんが「疲れた体にぴったりですよ」とおすすめしてくれたのは、クエン酸が入った「梅ちゃんジュース」(200円)。ひと口含むと、爽やかな甘酸っぱさが駆け抜けます。豊かな緑を眺めながら、のんびりとお腹と心を満たすことができますよ!
 

スポット名/千仏鍾乳洞
住所/北九州市小倉南区平尾台3-2-1
電話番号/093-451-0368
営業時間/平日9:00〜17:00、土日祝日9:00〜18:00
料金/大人(高校生以上)1,000円、中学生600円、小学生500円、幼児(4歳以上)200円
駐車場/100台


リゾート気分に浸りながら大自然を満喫!「FOREST CAMP KOKURA」

「千仏鍾乳洞」を探索したあとは、周辺の注目スポットを目指してドライブ!2021年春にオープンした「FOREST CAMP KOKURA」は、福岡県内で唯一、山でグランピングができる宿泊施設です。ラグジュアリーな雰囲気のテント、地元の食材を使った食事、そして満天の星空といった非日常体験を、手ぶらで楽しむことができます。併設されたレストラン「MOUTON」は、宿泊者以外も利用OK。土日祝日限定のランチブッフェには、サラダや揚げ物、デザートなど色とりどりの逸品が並びます。


場所は「平尾台 自然の郷」の敷地内。2021年8月時点で、12張りのテントが設置されています。副代表の内藤さんによると、「今後は6人用のテントを増設する予定」とのことです。


副代表の内藤さん。「テントに何度も泊まって雨漏れや雨音、風の影響を調べました。最終的にテントを二重にすることで、問題を解決しました」と、快適性への追求に余念がありません。


テントは、まるでホテルのようにラグジュアリー。冷暖房や冷蔵庫はもちろん、電気ケトルやスピーカー、さらにはWi-Fiも完備しています。


宿泊中、いつでも利用できるシャワーブースのほか、パウダールームも設置されています。

 

スポット名/FOREST CAMP KOKURA
住所/北九州市小倉南区平尾台1-1-1
電話番号/080-6446-0111
営業時間/チェックイン15:00〜19:00、チェックアウト10:00
料金/1泊1人20,000円〜※夕・朝食付き
駐車場/1,100台(1日300円)


月に数日だけオープンする穴場カフェでまったり!「ひつじcafe HIRAODAI」

県道28号の静かな山道を走っていると見えてくる「ひつじcafe HIRAODAI」。鳥のさえずりや虫の鳴き声など自然の音をBGMに、スパイスカレーやドリンクなどの手作りメニューを味わえます。使用する食材は、近隣の畑で採れた野菜など地のものがメイン。苅田町・等覚寺のイクリ(スモモ)を使ったイクリジュース、自家栽培のミントが爽やかに香るミントシロップなど、ひんやりメニューもそろっています。


なかでも夏におすすめなのが、自家栽培のブルーベリーをたっぷりと使った「ブルーベリースムージー」(夏季限定※食材がなくなり次第終了)。バニラアイス、牛乳、ハチミツのまろやかな味わいに、ブルーベリーとヨーグルトの酸味が絶妙にマッチ。スムージーとはいえ、氷が入っていないためとても濃厚です。


店内は、農器具倉庫だった建物を改装。敷地内には、一軒家をまるごと貸し切ることができる宿「山の家 粋邑 HIRAODAI」があります。


店舗デザインは、インテリア関連の会社を営む店主・壹岐尾(いきお)さんが担当。平尾台の魅力や山の情報を発信しており、「平尾台におけるコミュニティの拠点とハブ(中継地点)になれば」と期待を語ります。不定期で営業しているため、出かける前にはお店のInstagramかFacebook をチェックしておきましょう。

 

スポット名/ひつじcafe HIRAODAI
住所/北九州市小倉南区平尾台2-1-20
電話番号/093-287-4867
営業時間/11:30〜14:30(OS)※不定期営業
駐車場/15台


心地よいそよ風とともに、大自然の息吹と太古のロマンを感じることのできる平尾台。ほかにも、トレッキングやケイビングなどのアクティビティを体験することができます。さらに秋になると、緑の斜面がススキの穂で覆われて銀世界に一変!日本を代表するカルスト台地・平尾台で、爽やかな高原ドライブを楽しみませんか?

公開日:2021年7月27日
最終更新日:2023年1月26日


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