筑後国府跡

「筑後国」を治める役所「国府」として、政庁を中心に国司館・役人の屋敷・市場・鍛冶工房などが設けられていた場所です。政治・経済・文化・交通などの拠点であり、現在の久留米市合川町、朝妻町、御井町一帯に第1期~4期まで3回の移転を経ながら7世紀末から約500年間もの期間続きました。この時代から、久留米市は筑後地方の中心だったんですね!平成8(1996)年3月には、国指定の史跡となりました。

第1期国庁は、大型の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの ※地面に穴を掘り、そのまま柱を立て地面を床とした建物)が整然と配置されていただけではなく、国府成立の以前にも大きな建物があったと考えられており、筑紫国の時代に国の重要施設があったと推測されています。

第2期国庁からは、築地塀(ついじべい ※泥土を固めて作った塀)の中に計画的に配置された大型建物や、多くの古瓦が出土し、国庁の南東側では「国司館」も発見されました。883年に起こった事件、筑後守都朝臣御酉(ちくごのかみみやこのあそんみとり)襲撃(前筑後掾・藤原武岡が率いる100名に迫る群盗に館を囲まれて射殺された)の舞台であると考えられています。

第3期国庁は、朝妻町にあり、正殿と2棟の脇殿を東西に配置した超大型柱穴の掘立柱建物群(ほったてばしらたてものぐん)が発見されています。ここには11世紀末まで国府が存在したことが知られています。

第4期国庁は、現在の久留米市立南筑高校の校庭を中心に発見されています。

筑後国府の変遷巡りで合川町、御井町を散策するのもおススメです!


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基本情報

住所 福岡県久留米市合川町
電話番号 0942-30-9322(久留米市文化財保護課)
営業時間 入場自由
但し、第4期国庁は、市立南筑高等学校内にあたるため、学校へ事前に連絡が必要。
駐車場 なし
アクセス情報 西鉄バス「土木事務所前」下車徒歩20分
西鉄バス「千本杉」下車徒歩10分
第4期国庁は、JR久大線「久留米大学駅」下車徒歩3分
西鉄バス「久留米大学前」下車徒歩3分

※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
歴史的建造物・町並み・庭園 史跡・古墳・遺跡

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