【九州歴史資料館】企画展「江戸時代の福岡の窯跡と窯道具(仮)」
【きゅうしゅうれきししりょうかん】きかくてん「えどじだいのふくおかのかまあととかまどうぐ」
福岡の焼き物の歴史を紹介します
福岡県には「小石原焼(こいしわらやき)」や「上野焼(あがのやき)」「高取焼(たかとりやき)」といった焼き物が知られていますが、それらには江戸時代から続く歴史があります。しかし、江戸時代の窯跡など窯業に関する遺跡の実態は十分に明らかにされていませんでした。福岡県は2020年度から近世窯業関係遺跡の分布調査を実施、将来にわたって保護する基礎資料を作成しました。調査では、実際に現地を歩くことにより、従来あまり知られていなかった窯跡を確認するなど数多くの成果が得られました。窯跡には、焼け損じた陶磁器をはじめ、焼く際に用いられた道具や窯の壁土などが散布している状況を確認。これらにより窯の年代や、陶工の系譜など多くの知見が得られました。
江戸時代の陶磁器の窯からは、美術館や博物館で展示されるような立派なものは、まず出土することはありません。ほとんどは、ひずみや割れのある焼く際に捨てられた失敗品です。このことは、登り窯の温度管理の難しさを物語っており、陶工の苦労をうかがうことができます。失敗品よりも多く出土するのが「窯道具」です。登り窯では、一度にたくさんの製品が焼かれますが、製品同士、または窯の床にくっつかないように窯詰の際に道具が使われます。窯道具は商品として出荷されるものではなく、使い終わって窯の横に捨てられているのです。見栄えはしない窯道具ですが、窯の年代や技術的な系譜を知るうえで多くの情報を含んでおり、研究者にとっては重要な資料です。
基本情報
| 住所 | 福岡県小郡市三沢5208-3 九州歴史資料館 |
|---|---|
| 電話番号 | 094-2759-5019(九州歴史資料館(9:30〜16:30)) |
| 開催日 | 2025年10月7日(火)~12月27日(土) |
| 営業時間 | 9:30~16:30 |
| 定休日 | 月曜(ただし祝日・振替休日の場合はその翌日) ※10月13日・11月3日は開館、10月14日・11月4日は休館 年末年始(12月28日~1月4日) |
| 料金 | 無料 |
| 駐車場 | あり |
| 大型の駐車場 | 大型バス(4台) |
| アクセス情報 | ・九州自動車道筑紫野ICから約15分 ・西鉄大牟田線「三国が丘駅」から徒歩約10分 |
| ウェブサイト | 九州歴史資料館公式サイト 九州歴史資料館公式X |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 筑後エリア
- カテゴリー
- アート・文化・音楽