筑前津屋崎人形巧房

福津市津屋崎の伝統工芸「津屋崎人形」を作る工房。「福岡県特産民芸品」に指定されている「津屋崎人形」は、古博多人形の流れを汲む土人形で、素朴さと鮮やかな色彩が特徴です。2009年9月には、福津市の優れた工芸品として「福津の極み」に認定されました。
「二枚型による手押し製法」で作られ、分厚く安定感があります。この製法は熟練した技術を要するため量産に向かず、現在作っているのは筑前津屋崎人形巧房1軒のみ。創業240年以上の歴史を持ち、現在は7代目の原田誠さんが匠の技を受け継いでいます。代々伝わる1,000点以上の土型は大切に保存されており、割れない限り昔の土型でも半永久的に使えるそうです。
代表的な作品「モマ笛」は、愛くるしい表情のふくろうをかたどった笛。「モマ」とは津屋崎の方言で「ふくろう」という意味です。その他、干支人形やひな人形、招き猫など表情豊かな人形が原田さんの手によって生み出されています。販売所・絵付け体験スペースも併設されているので、ぜひ足を運んでください。