福岡で出合う、自然の中の多彩なアートスポット14選
福岡県には、訪れる人の心を動かす魅力的なアートスポットがたくさんあります。美術館はもちろん、歴史ある空間に息づく現代アートや、自然が創り出した雄大な造形美、そして日常に溶け込む遊び心満載の作品まで。この記事では、感性を刺激するアートな旅をテーマ別に紹介します。
【歴史と現代アートが融合するスポット】
時を超えて受け継がれてきた、歴史ある場所や伝統的な空間の中で、現代アートや文化に触れることができます。
太宰府天満宮
学問・文化芸術の神様、菅原道真公を祀る太宰府天満宮は、古くから芸術家が集う文化の発信地。その伝統を現代に受け継ぐのが「境内美術館」です。各所に国内外のアーティストによる作品が展示され、まるで境内全体がひとつの美術館のよう。歴史ある社殿や四季の自然の中に現代アートが溶け込んでいます。
「宝物殿」では、道真公ゆかりの品や貴重な宝物、現代美術など数多くの作品を収蔵・公開。1,000年以上の歴史と現代アートが交わる、唯一無二の体験を堪能してください。
宝満宮竈門神社
1,350年以上の歴史があり、縁結びの神様として知られています。厳かな境内で一際目を引くのは「お札お守り授与所」。世界的なインテリアデザイナー・片山正通氏が手掛けたスタイリッシュで斬新なデザインは、神聖な神社の風景に新たな彩りを与えています。色とりどりのお守りや絵馬は、どれも可愛らしいものばかり!見ているだけで心が弾みます。街を一望する展望舞台にはプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏のスツールとベンチを設置。洗練された椅子に腰掛け、四季の自然を愛でる贅沢なひとときを過ごせます。
石炭記念公園
炭鉱の街の歴史を象徴する、レンガ造りの「二本煙突」がシンボル。日没後は毎日ライトアップされ、夜空にその姿が幻想的に浮かび上がります。
園内には仲良く並ぶ夫婦煙突を背景にしたハート形のオブジェ「百年(とわ)の鐘」があり、2人で鳴らすと幸せになれるのだそう。巨大なパプリカのトリックアートには、専用アプリを入れたスマートフォンをかざすと絵が動き出すという楽しい仕掛けが!歴史の面影と遊び心が融合したアートスポットです。
協奏の庭
福岡県を代表する伝統工芸品のひとつ「上野焼(あがのやき)」を贅沢に使ったアートスポット。敷地全体で上野の里の地図を表現しており、各窯元の場所にはそれぞれの職人が手掛けたオブジェを配置しています。
また、ここは数多くの童謡を生んだ作曲家・河村光陽氏ゆかりの地。園内には記念碑やモニュメントが立ち、代表曲「うれしいひなまつり」などのメロディーを奏でられる鉄琴も。日本の伝統工芸と懐かしい旋律が響き合う、心安らぐ空間です。
【心が躍るフォトジェニックスポット】
色彩豊かなウォールアートや巨大なオブジェなど、思わずカメラを向けたくなる遊び心いっぱいのアート作品に出合えます。
大きな椅子&机
緑豊かな豊前市の廃校跡地に、突如として姿を現すのは巨大な椅子と机のオブジェ。椅子の高さは約7mもあり、備え付けのはしごを使って登ることができます。見上げれば、まるで自分が小さくなって物語の世界に迷い込んだかのような、不思議な没入感に包まれます。
ノスタルジックな雰囲気が漂う木造の旧校舎内も見学可能。工房やカフェが併設され、手仕事の温もりに触れるワークショップなどが行われます。
如意輪寺(かえる寺)
8世紀に創建されたと伝えられる古刹・如意輪寺。「かえる寺」の愛称で広く親しまれています。境内を埋め尽くすのは、約10,000体もの愛らしいかえるの置物やオブジェ。「無事かえる」「元気がかえる」「お金がかえる」といった願いが込められており、個性的でユーモラスな表情に癒やされます。
春から夏にかけて開催されるのは、数千個の風鈴が境内を彩る「風鈴まつり」。秋には紅葉がライトアップされるなど、どこを切り取っても絵になる風景が見られます。
福間海岸
海岸に建つ福津市観光情報ステーション「ビーチハウス」を彩るのは、壁面やコンテナに描かれたダイナミックなウォールアート。福岡県出身のアーティスト、カラリズムリサ氏が手掛けました。神秘的な絶景「かがみの海」をイメージした鮮やかなアートは、目の前に広がる青い海と空に美しく溶け込みます。
さらに夕方、ハートのオブジェと夕日が重なる瞬間は息をのむほど幻想的。豊かな自然とモダンなアートのコラボレーションを堪能できます。
Column
かがみの海
福間海岸、宮地浜、津屋崎海岸と約3kmに渡るビーチは、「かがみの海」と呼ばれる絶景スポット。干潮時には砂浜が鏡のように空を反射し、まるで絵画のような美しい風景が広がります。日中は青空が映え、ポップで爽やかな印象。夕暮れ時には夕日が映り込んで、ドラマチックな光景に!季節や天候、時間帯によって表情が変わり、いつ訪れても新しい感動を与えてくれます。
もっと見る屋根のない博物館
JR中間駅からほど近く、旧国鉄香月線の線路跡地を利用して作られた「青空博物館」。全長約400mにわたる緑道には、イースター島のモアイ像やエジプトのスフィンクスなど、世界各地の有名な石像のレプリカが約30体立ち並びます。4つのゾーンで構成された敷地内をゆっくり歩けば、世界を旅しているかのような気分に浸れるかもしれません!
【息をのむような天然のアートギャラリー】
長い年月をかけて自然がつくり出した、圧巻な造形美。人の手では生み出せない、ダイナミックな天然のアートを紹介します。
芥屋の大門(けやのおおと)
糸島半島の北西、玄界灘にそそり立つ日本最大の玄武岩洞です。「柱状節理」と呼ばれる、六角形や八角形の石柱が整然と並ぶ洞窟は、海蝕によって大自然が生み出した壮大な芸術作品。晴れた日には、青く澄み渡る空と海、荒々しい岩肌のコントラストが際立ち、息をのむ美しさです。
3月中旬〜11月は、心地よい潮風を感じながら神秘的な姿を間近で眺められる遊覧船がおすすめ!
千仏鍾乳洞(せんぶつしょうにゅうどう)
日本を代表するカルスト台地・平尾台にある、国内最大級の鍾乳洞。入口には大小約30個の鍾乳石が垂れ下がり、一歩足を踏み入れると、まるで異世界のような光景が広がります。
照明が設置された約900m地点まで見学が可能。途中からは、地下水の中を歩いて進みます。自然の造形美を間近に感じながら、スリリングな洞窟探検を楽しんでください。
洞山(どうやま)
2つの島が地続きとなってできたもので、総称して「洞山」と呼ばれています。最大の見どころは、長年の風化で生まれた高さ10m、幅12m、奥行30mの巨大な洞穴。その昔、神功皇后が必勝を願い放った矢が島を貫通してできたという伝説も残っています。干潮時には「千畳敷」と呼ばれる平坦な岩場を歩いて渡れ、大迫力の洞穴を間近に体感できます。
Column
あしや砂像展
芦屋町の秋の風物詩「あしや砂像展」。芦屋海岸のきめ細かな砂を使い、国内外の彫刻家たちが砂と水だけで生み出す砂像は驚くほど繊細で芸術性が高く、見る者を圧倒します。夜間にはライトアップや光のショーが開催され、昼間とは一変した幻想的な世界に。儚くも美しい「砂の芸術」をぜひ体験してみて。
もっと見る【街なかで出合えるアートな風景】
いつもの街角や公園にも、感性を刺激するアートが点在。まち歩きをしながら気軽に楽しめる、身近なアートスポットも訪れてみましょう。
福岡市美術館
水と緑に恵まれた市民憩いの場、大濠公園内にある美術館。屋外エリアには、世界的なアーティスト・草間彌生氏の「南瓜」をはじめ、船の帆をモチーフにした「ウィンド・スカルプチャー(SG)II」など、印象的な彫刻が訪れる人を迎えてくれます。
散策のついでにふらりと立ち寄り、自然の光の中でアートを享受できるのは、この場所ならではの贅沢。水辺を歩きながらお気に入りの作品を見つけてみてはいかがでしょうか。
Column
日本庭園×デジタルアート!「宙- SORA-」
水景が美しい大濠公園の日本庭園。夜になると、最新のデジタル技術と伝統美が融合した、新感覚の体験型アート空間へと姿を変えます。園内各所でプロジェクションマッピングが投影され、8つのコンテンツから成る光と音の演出を楽しめます。
もっと見る地行中央公園
みずほPayPayドーム福岡の向かいにある、大きな時計塔が目印の公園です。世界遺産「サグラダ・ファミリア」の主任彫刻家・外尾悦郎氏(福岡市出身)による「松の実」や、フランスの女性芸術家ニキ・ド・サンファル氏の「大きな愛の鳥」など、世界で活躍する芸術家たちの個性豊かな彫刻が点在。青空に映える色彩鮮やかなアート作品を眺めながら、ひと休みしてみて。
マカロニ星人「宇宙七曜星の精」
紫川に架かる「中の橋」に並ぶのは、7体の不思議なオブジェ。世界的なグラフィックデザイナー・福田繁雄氏による「宇宙七曜星(うちゅうしちようせい)の精」という作品で、そのユニークな姿から「マカロニ星人」の愛称で親しまれています。春分・秋分の日の前後には太陽光が頭部の空洞を抜け、歩道に北九州市の花「ヒマワリ」の影を映し出す仕掛け。さらに足元のタイルにも、橋の特定の場所に立つとヒマワリが浮かび上がるトリックアートが施されています。
アートスポットMAP
福岡のアートスポットはいかがでしたか?
次の休日は自然の中でゆったりとアートに浸ってみてくださいね。
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