鬼杉
おにすぎ
添田町にそびえる「鬼杉」は、福岡県最大級の巨木で、林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれる名木です。樹齢は約1,200年以上、幹周囲は約12.4mに達し、落雷で上部が欠けてなお高さ約38mという圧倒的な存在感を誇ります。
鬼杉には、英彦山にまつわる伝説が残ります。昔、鬼たちが英彦山へ住む場所を求めてやってきました。困った英彦山の神様は、なまけ者の鬼たちが一夜で家を建てることができないだろうと考え、「一夜で家を建てれば、英彦山に住むことを許してやろう。」と告げました。ところが鬼たちは予想に反して、せっせと家づくりにはげみ、世が明ける前には完成間近となりました。驚いた英彦山の神様は、竹の笠を両手に持ち、バタバタと鳥の羽ばたきをまね、夜明けを告げるニワトリの鳴き声を真似て、夜明けを装いました。その鳴き声を聞いた鬼たちは、夜が明けたと思い残念そうに英彦山から去って行きました。その時、鬼の首領が山に刺した杉の杖が「鬼杉」になったといわれています。
神秘的な佇まいと伝説に彩られた鬼杉は、英彦山を訪れる際にぜひ見ておきたいスポットです。
基本情報
| 住所 | 〒824-0721 福岡県田川郡添田町英彦山字彦山2 |
|---|---|
| 電話番号 | 0947-82-1236(添田町役場商工観光振興課) |
| 駐車場 | なし |
| アクセス情報 | JR「彦山駅」からバスで約20分、徒歩約60分 |
| ウェブサイト | 添田町公式サイト |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 筑豊エリア