本岳寺
ほんがくじ
賭け碁で禅宗から日蓮宗へ改宗した珍しい寺院
本岳寺は、博多に数ある寺院の中でも珍しい「改宗の歴史」を持つ日蓮宗のお寺です。もとは祇園町(当時の矢倉門)にあった臨済宗・本覚寺で、聖福寺の末寺に属していました。当時の住職は西昌という僧で、囲碁の名手として知られていました。明応5年(1496年)、京都から法華宗の日因上人が博多を訪れ、西昌に直談判のうえ、寺を賭けて囲碁対局を行ったと伝えられています。結果は日因上人の勝利。約束通り寺を譲り受けた日因上人は、本覚寺を日蓮宗に改め、山号を「西昌山」、寺号を「本岳寺」としました。
寺名に西昌の名を残したことからも、この出来事がいかに大きな転機であったかがうかがえます。囲碁を通じて宗派が変わるという全国的にも珍しい由来を持つ本岳寺は、博多の寺町の中でもひときわユニークな存在です。現在も祇園町に佇み、訪れる人々にその歴史を静かに物語っています。
基本情報
| 住所 | 〒812-0036 福岡県福岡市博多区上呉服町14-21 本岳寺 |
|---|---|
| ウェブサイト | 博多の魅力公式サイト |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 福岡エリア
- カテゴリー
- 神社・仏閣