【サイクル福岡】美しい未来へ残したい景観がここにある
~筑後平野の歴史遺産めぐりライド~
久留米・大川・柳川を繋ぐ、悠久なる大河「筑後川」の恩恵と筑後平野の歴史遺産をロードバイクで巡る旅。
豊かな水と上質な米に恵まれた日本有数の酒処である久留米市の城島・三潴エリア。あちらこちらに漆喰の白壁や杉玉が残る、その町並みが風情豊かで地域の魅力を深く伝えてくれます。この地の酒と瓦の輸送を船運から陸路に変えるべく、地元有志によって造られた大川鉄道跡は、地場産の瓦を敷き詰めて歩行者と自転車専用道路「ポッポ汽車・瓦のプロムナード」として今でも活用されています。
知る人ぞ知るサイクリングに適したロードを走って大川へ向かう歴史探訪ライド。また昇開橋を眺めながら有明海を臨む大川のまちでは、匠の技法が光る大川木工の魅力に触れ、日本の伝統文化に触れる体験をしていただきます。
続いて“東洋のヴェネツィア”とも言われる水郷・柳川へ。きらめく運河、情緒あふれる町並み立花藩のお城の姿を残して旅館として現役でもある「御花」に立ち寄ります。
自転車でしか観ることが出来ない美しい風景や筑後地方の歴史や文化に触れる旅へのご提案です。さぁ自転車に乗ってでかけませんか。終わった後は、幸福感に包まれること間違いなし!幸せのヒントと、昔の暮らしから生まれた匠の技を探しに行きましょう。
水天宮で安全祈願
JR久留米駅からスタートし、まずは筑後川に面した水天宮総本山で旅の安全祈願を行います。ここは、古来より水の神様として人々から信仰され、夏には西日本最大級の花火「筑後川花火大会」が開催される場所でもあります。明治維新との関係もあり、境内に入れば凛とした空気感に包まれます。境内から眺める筑後川は美しく、その足で川沿いへ向かえば、春には辺り一面に菜の花が咲き乱れる風景が。ヒバリのさえずりを聞きながらペダル回すと、心がほっこりするのです。
筑後川の堤防沿いを走る
きらめく大河、筑後川を眺めながら天建寺橋へ。そこから、うなぎ屋さんが数件つながる場所へ。情緒あるれる景色から廃線跡のサイクリングロードへ。
ポッポ汽車・瓦のプロムナード
この路は、明治44年(1911年)から昭和26年(1951年)に廃線になるまで汽車が走っていた大川の軌道跡です。当時の人も車窓から自然豊かな風景を眺めていたであろう、長閑な道のりは数km続き、現在はサイクリングロードとして利用されています。煉瓦と瓦敷きの道は自転車で軽快に走ると、列車の音みたいな心地良い音色がして旅の気分を上げてくれるよう。私たちもこの景観を未来の子どもたちに繋いでいきたいと思います。
白壁の城下町と鬼瓦
城島は東の灘、西の城島と言わる酒どころでもあり、歴史は江戸時代中期まで遡ります。明治時代に入り酒造家たちは、技術の向上をはかろうと灘から杜氏を招き、酒づくりを学び、独自の文化を発展させました。毎年2月には2日間で10万人が訪れる、九州最大級の「酒蔵びらき」が開催され、大勢の人で賑わいます。
また400年の歴史を持つ伝統工芸「城島瓦」も、この地の自慢。魔除けの意味を持つ鬼瓦のモニュメントが町のあちらこちらで、出迎えてくれます。
六五郎橋から大川昇開橋へ
筑後川の豊かな流れは、春の景色が最高。堤防に沿って一面に広がる菜の花畑を見ながら西へ進みます。しばらくして見渡せば、赤い“べんがら色”した昇開橋が見えてきます。筑後川が有明海に注ぐ直前に架かる元国鉄佐賀線の史跡・昇開橋。その横には「大川テラッツア」という施設があり、地元の木工グッズのショップやカフェが常設。サイクリストのエイド地点として多くのサイクリストが利用しています。空気入れや自転車のメンテナンスグッズの貸し出しもあります。
大川市は佐賀県との県境に位置しますが、江戸時代の藩堺でもあり、小保(旧柳河藩)、榎津(有馬旧久留米藩)の宿場町。あの伊能忠敬も宿泊したという古い町並みを自転車で散策します。河口が近く、かつては港があったらしく、たくさんのモノが行きかったそう。現在の木工の基盤でもある「木の香」と「匠の技」が息づいており、国の重要文化財も点在しています。
ここから柳川へ向かう道中は、インテリア関係の店が多いのも特徴。少し前まで婚礼家具は大川で買うことが当たり前の時代があり、現在は作り付けが多いので、さまざまなアート的で機能的な家具や雑貨が販売されています。
柳川、川と共に暮らす町並みへ
北原白秋の生家もある、水郷・柳川。網の目のように張り巡らされた堀割を川下りの舟が観光客を乗せていく、のどかで優雅な景観を楽しめます。ここは、先に天国に旅立たれた“ミポリン”こと中山美穂さんが出演された映画「東京日和」のロケ地です。鰻も有名で「せいろ蒸し」を食べるのが人気です。車では行けない堀割沿いの遊歩道や路地裏の散策をしながら快適に走れるのが心地よく、お腹が空いたら「夜明茶屋」で有明海の海の幸でもある「クツゾコ」やエイリアンみたいな「ワラスボ」を食べるものおススメです。
歴史街道を堪能した後は、西鉄のサイクルトレインでスタート地点の久留米までワープ!! あらかじめ予約していたサイクルトレインに乗車して、今回の旅を振り返りながら車窓を眺めれば夕陽に照らされたのどかな田園風景がまた、幸せな余韻を深めてくれるのです。
さぁ今回の自転車旅のご提案。ぜひ、自分の五感を使って確かめてください。