【サイクル福岡】炭鉱のまち大牟田のディープな街を散策ライド
大牟田市は福岡県の最南端にあり、かつては三井三池炭鉱の石炭産業で栄えた面影を残しています。どこか懐かしくレトロな雰囲気の町並みをゆるりと散策ライド。サイクリングガイドと一緒に出かけてみませんか?
西鉄大牟田駅でサイクリングガイドがお出迎え
自転車を折りたたまず、そのまま車内に持ち込める西鉄大牟田線のサイクルトレインは毎日運行中。福岡市内からもアクセスしやすい大牟田市へ、出かけましょう。
西鉄大牟田駅の改札(西口)を出ると、大牟田市内を1943年~1952年まで実際に走っていた路面電車の「旧大牟田市内線204号」が出迎えてくれます。レトロな色合いの路面電車と愛車を並べ写真を撮ってみましょう。現在、この車両はカフェとして再活用されているので、集合時間より早く到着したときはライド前に電車移動の疲れをとる一休み、という作戦もありますよ。(毎週火曜定休、営業時間 9:00~18:00)
路面電車の近くでガイドと合流したら、まずは出発前のブリーフィングを行います。サイクリングコースの概要や見どころ、注意点などをお伝えして出発の準備ができたら、いざ大牟田ツアーへ出かけましょう!
ディープな大牟田!! 飲み屋街と商店街へ迷い込む!?
人口に対して飲食店が多い大牟田市では、歓楽街や飲み屋街の数の多さが、かつての賑わいを感じさせます。古い雰囲気が漂う商店街。今は、ややもの悲しさがあるものの、逆にその廃墟感をエモーショナルと感じる若者たちが本格的に写真や動画撮影をしている姿も見かけます。
大牟田の夏祭り「おおむた大蛇山まつり」は1年で一番盛り上がる名物行事。商店街の中にある神社にはまつりに登場する大蛇の見本も展示されています。また、商店街からほど近くにある巨大な壁画には、南米のストリートアートを思わせる絵が描かれており、その一角だけは外国のような、不思議な感覚を感じられます。さらに上を通る高架は、石炭産業時代の廃線路で実は世界遺産!生い茂った葉っぱがさらに趣のある風景に仕立てています。
お昼はガツンと大牟田の粉もん 「高専ダゴ」で地のものを味わう
昭和40年(1965年)、お店近くの有明高等専門学校の学生さんに安く、お腹一杯食べてもらおうと焼いたお好み焼きが、「高専ダゴ」の愛称で呼ばれ、親しまれるようになりました。薄く大きな四角のお好み焼きには麺が入り、鉄板いっぱいに広げながら、お店の方がじっくりと時間をかけて焼いてくれます。ここでの見どころは、大きなお好み焼きの生地をヘラで裏返す瞬間!! 手慣れたお母さんたちのヘラさばきは必見です。裏返せた生地には、たっぷりのソースと鰹節と青のりの粉が振られ、お好みでマヨネーズをかけていただきます。麺も入った熱々しっかり食べ応えのある生地で、きっとお腹も満足するはずです。
近代日本の産業革命遺産へ
お腹を満たした後は歴史の勉強。三池炭鉱の主力坑口のひとつとして稼動していた大きな煙突が残る公園へ向かうと、そこには目を引くレンガの煙突があります。ボイラー排煙施設の煙突は、国の登録有形文化財(建造物)として保存されているほか、地底への往復へのため実際に使われていた人車とプラットホームなども展示されており、石炭採掘と大牟田発展の歴史を学ぶことができます。
人車が向かう先のレール、人車の椅子の角度を見ると、かなりきつい下り勾配で地底へ向かっていることが見てわかります。坑口は現在すべてコンクリートで埋められていますが、ここから真っ暗な地下深くへ行くのか、と想像するだけで少し怖くなります。
また、さらに南へ3kmほど移動すると、明治産業歴史遺産に登録された炭鉱跡があります。向かう道中には、石炭を運び出すのに利用していた当時の鉄道敷跡も見られます。
ひときわ目立つ櫓は、イギリスからその鉄骨をわざわざ輸入しくみ上げたものだとそう。また側にある建物も古く、レンガでできた建物の前で愛車と写真を撮るととっても写真映えしますよ。
こちらにはボランティアのガイドさんが常駐しており、(毎週月曜定休)詳しい案内を希望の方はビデオや口頭での説明を受けられるほか、炭坑節を歌ってくれるガイドさんもいます。
有明海を見渡せる展望所へ
毎年1月と11月、太陽が沈む西の海に、三池港の閘門(ハチドリのような形)がちょうど重なり一直線に水面に移る「光の航路(夕日)」を見ることができます。この時期になると、いつもは閑散としている場所に車と人がごった返す景色が。毎年、新聞にも写真が掲載されるほど有名な夕日スポットです。
自転車ツアーで行く場合は、渋滞に巻き込まれずに行けるので、とてもおすすめです。帰りは周りも暗くなるので、見に行く場合はライトのご準備をお忘れなくご用意ください。
これらの場所をぐるりと回っても約20kmと短い距離で、大牟田の魅力がぎゅっと詰まった観光メインの散策ライドコースです。サイクリングガイドと一緒に、ぜひ週末のゆったり散策ライドへ。よりディープな魅力のある道、場所に立ち寄ってみませんか。
時間の目安は、昼食や休憩を含め、10:00~15:00頃です。