童男山古墳

どうなんざんこふん

標高約100mの山頂にある日本有数の巨大古墳「童男山古墳」。直径約48mで、6世紀後半に築造されたと言われている。石室は複室構造の横穴式石室で、奥壁に接して長さ2.5m、幅1.3m、深さ0.5mの石屋形。凝灰岩をくり抜いて作られた棺身が収められており、内部には朱塗りの跡が残っている。特徴的な部分として、後室入口袖石に楯石(まぐさいし)が架してあり、その上の通路天井石との間に高さ0.3mの窓がある。また、秦の始皇帝の時代に、中国から不老不死の薬を探すために日本にきた徐福一行の墓であるという説も。毎年、1月20日の徐福の命日には、川崎小学校の児童により「童男山ふすべ」という行事が行われている。

基本情報

住所 〒834-0012 福岡県八女市山内1281
料金 無料
駐車場 あり
アクセス情報 九州自動車道「八女IC」から約10分

※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

"ご来福"で願いを叶えよう "ご来福"で願いを叶えよう

墳丘盛土の流失が著しく、墳丘に関する情報に乏しいですが、2段築成と考えられ、葺石(ふきいし ※古墳の墳丘の表面に敷きつめた石)や周濠、周堤は確認されていません。
最大の特徴は、巨大な石室です。複室構造の横穴式石室であり、石材はいずれも他古墳を圧倒する規模を誇ります。注目したいのは、右側の側壁に使用されている3.7m×2.7mの角閃石安山岩(かくせんせきあんざんがん)の巨石。これは使用形態や材質が「鶴見山(つるみやま)古墳」の右側の側壁と共通しており、両古墳の関係性の深さが推定できます。
また、玄室奥壁に平行する形で凝灰岩(ぎょうかいがん)製の石屋形(いしやかた ※石造りの安置施設)が設置され、内部には凝灰岩製の刳抜式(くりぬきしき)石棺が安置されています。また、この石屋形の小口が接するように両側壁に平行した2基の石棺が安置されており、3基の石棺は「コの字」形に配置されています。この配置は熊本県北部、現在の熊本県山鹿地方に多く見られ、石屋形も同様の分布状況をみます。これらから、この古墳の被葬者は熊本県北部との縁が深い人物が想定されますが、側壁の巨大石材の類似性から筑紫君本宗家との関連性も垣間見え、日本書紀欽明天皇17年1月の条に見られる「筑紫火君(つくしひのきみ)」との関係が推定できます。現在は石室の中の見学も自由にすることができます。

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エリア
筑後エリア
カテゴリー
史跡・古墳・遺跡

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