鶴見山古墳
「鶴見山(つるみやま)古墳」は、6世紀中頃に築造された全長約104m、墳丘長87.5mの大型前方後円墳です。「岩戸山(いわとやま)古墳」から東北東へ約2kmの場所に位置しています。
内部主体は後円部南側のくびれ部付近に位置していますが、近年まで詳しい内部の様子はわかっていませんでした。2003年~2004年に実施した発掘調査により、大型石材を腰石とし、厚みのある割石を積み上げた横穴式石室である事が判明。右側の側壁には滑らかに加工された4×2mの巨大な角閃石安山岩(かくせんせきあんざんがん)が用いられており、本石室の大きな特徴となっています。
また、2005年に前方部前面を発掘調査したところ、地表面から1.2m下の周濠内から、ほぼ完全な形状を維持した武装石人(ぶそうせきじん ※鎧や兜で身を固めた大形の石人)が1体出土しました。時期的に岩戸山古墳を築いた「筑紫君 磐井(つくしのきみ いわい)」の次世代の墳墓から、筑紫君のシンボルとも言える大型石人が出土した事から、「磐井の乱」以後においても筑紫君一族が北部九州、特に福岡県南部地域を中心に大きな影響力を保持していた事がわかります。
この古墳は八女古墳群中で4番目の規模ではありますが、墳丘長が約90m程あり、武装石人が出土するなど、被葬者は筑紫君磐井の後継者の一人と思われ、隣接する「善蔵塚(ぜんぞうづか)古墳」(広川町)と同じく、筑紫君本宗家の人物が葬られるにふさわしい古墳だと考えられています。
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基本情報
住所 | 福岡県八女市豊福字鶴見山 |
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電話番号 | 0943-23-1982 |
営業時間 | 入場自由 |
駐車場 | なし |
アクセス情報 | 西鉄久留米駅から西鉄バス約30分 福島高校前バス停下車 徒歩30~40分 |
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
- エリア
- 筑後エリア
- カテゴリー
- 史跡・古墳・遺跡