【久留米絣】藍染絣工房　山村健

藍染手織りの久留米絣を製造・販売する工房では、200年続く技術と伝統を守りながら、新たな表現に挑戦する山村健さんが活躍しています。藍の濃淡は染めの回数で決まり、黒に近い深い藍を出すには50回もの染めが必要。手作業で丁寧に染め上げるからこそ、美しいグラデーションや動きのある洗練されたデザインが生まれます。大柄の模様や幾何学的なパターンなど、従来の絣のイメージを覆す斬新な作品は、どんな柄でも手織りで表現できるという技の証です。

久留米絣の可能性をもっと広く伝えたいと、コースターやストラップ、ネックレス、絣糸で編んだニット服など、暮らしに取り入れやすい小物も提案。自身の住まいにも絣を使ったインテリアを採り入れるなど、現代生活に合う楽しみ方を発信しています。さらに、月2回の「手織り教室」で講師を務め、次世代の担い手育成にも力を注いでいます。

工房では見学も歓迎（事前に電話連絡が必要）。絣や雑貨の購入も可能なので、伝統と創造が息づく現場をぜひ訪れてみてください。