
九州オルレ【02中級~上級】宗像・大島コース ―世界遺産候補と島の自然に触れる―
福岡県内最大の島にある宗像・大島コース。
天然の自然景観と深い歴史を感じる事が出来る大島には、世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」に指定されている「沖津宮遙拝所」や「中津宮」があります。
宗像市神湊港渡船ターミナルからフェリーに乗って約25分。島の後ろに高くそびえ立つ御嶽山の雄壮さが出迎えてくれます。
コースの流れ
スタートしてまもなく宗像大社中津宮に着きます。ここは宗像三女神の一女神 湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀られている神社です。境内の両側には牽牛神社と織女神社があり、牽牛織姫の伝説が伝えられています。神社を過ぎると大島の最高峰 御嶽山の山頂に登るための多少急な山道が始まります。山頂の展望所に到着すると、島ならではの四方が海に囲まれている景観を一望できます。ここからの道は物静かな林道へ。森と自分だけがいるような感じのこの道は何も聞こえてこず、自分の心の声だけが聞こえて来るよう。
そして林道を抜けると、大島で最もロマンティックな場所として知られている風車展望所まで至る道があります。ススキと海と空がすばらしい調和を生み出し、思わず嘆声が上がる風景が広がります。風車展望所を過ぎ振り向いてみると、玄海灘が目の前に広がり、心の底まで開放感を感じさせてくれます。展望所からは下りの道が続き、沖ノ島遙拝所に至ります。沖ノ島遙拝所はまるで海上に浮かんでいるようで、島の神秘さを感じます。そしてゴールへ向かう道は静かな町並みが続きます。
イチオシスポット
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宗像大社中津宮
宗像三女神の一女神、湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀られています。境内の牽牛神社と織女神社を結ぶように天の川を意味する川が流れています。
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風車展望所・砲台跡
歴史を感じさせる砲台跡周辺にある、大島で最もロマンティックな場所、風車展望所からは玄界灘を一望することができます。
コースマップ
距離:11.4km/所要時間:4~5時間/難易度:中~上級
問い合わせ:0940-36-0037(宗像市商工観光課)/0940-72-2226(おおしま観光案内所)
スポット案内
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3.風車展望所・砲台跡
もっと見る昭和11年に九州北部沿岸の防衛強化のために完成された砲台。砲台が備えられていたコンクリートの基礎部分は今も残っているのでその痕跡を見ることができます。砲台跡周辺には、大島で最高のロケーションである風車展望所で玄界灘を一望することができます。春には菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスが満開となります。
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4.沖ノ島遙拝所
大島北岸の岩瀬海岸には、沖ノ島遙拝所があります。大島沖合50km先にある沖ノ島は田心姬神の御神体として'神の島'と言われ、現在でも女人禁制になっています。この遙拝所は沖ノ島に行くことができない女性らが宗像大社沖津宮を参拝するために建てられたものです。
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5.かんす海水浴場
大島の海水浴場で夏季シーズンでは島外から多くの観光客がリゾートに訪れ賑わいます。また、かんす海水浴場から眺めることができる'夢の小夜島'は、海中で立つ朱色の鳥居と島を覆う松の緑が美しいコントラストを見せています。引き潮の時は大島と陸地繋がりになって渡る事ができます。かつて連歌師宗祇の筑紫紀行にも歌われた島です。
スタート地点へのアクセス
01:福岡空港または博多港→<地下鉄>→JR博多駅→<鹿児島本線小倉行>→JR東郷駅→<西鉄バス神湊波止場行>→神湊港フェリーターミナル→<市営渡船大島行>→大島港フェリーターミナル
02:北九州空港→<空港エアポートバス>→JR小倉駅→<鹿児島本線博多行>→JR東郷駅→<西鉄バス神湊波止場行>→神湊港フェリーターミナル→<市営渡船大島行>→大島港フェリーターミナル
コース紹介動画
Column

【取材記事】九州オルレ 宗像・大島コース 歩き出す前から特別、世界遺産に触れられる海と山の旅
歩き出す前からスペシャルな旅路を楽しめるのが「宗像・大島コース」です。離島という立地に加え、世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を構成する信仰の地でもあります。天候次第では、神宿る島「沖ノ島」を遥かに拝むことができるというのも、ここだけの特別感。宗像大社の中津宮や沖津宮遙拝所、砲台跡といった島の歴史をたどれば、いつの間にか海から山までを満喫できることでしょう。海風に吹かれながら、非日常を感じる唯一のオルレを満喫しましょう。
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